いつかの未来に、『あぁこんな事もあったなぁ』と振り返れるように、今の気分を書き記してみる。
外に出る用事があって車で町中を走ったのだけど、『田舎ぐらしも良いなぁ、から、田舎やばい…*1』に変わった。
- 医療体制が貧弱
- 住民の危機感が薄い
- 住民の医療知識に不安を感じる
- 感染力高めの感染症対策についての十分な知識がない人が多い(ように見える)
- コロナウイルスの症状を、軽い風邪かなにか程度に思っている(ように見える)
- トップ(知事・市長)の判断が、感染症が広がってないことを前提にしている(ように見える)
あたりが主な理由。
田舎ぐらしに馴染みすぎて忘れていたのだけど*2、ある程度まともな治療を受けようと思うと、自分の住んでいる場所は『病院まで車で1時間程度』かかる上、
平時から『病院まで行っても病床がそんなにない』『医師の数が少ない』『重症の場合、半日かけて都会の病院に搬送』もふつうなので、クラスターが(小さくても)いくつか発生するだけで、地域医療のキャパを超えるのではと思った。
町の現状としては、緊急事態宣言までの外出自粛要請にも疲れが出ているのか、それとも、『今まで感染者が全く出ていないので、外出自粛は無意味*3』という判断に至ってしまっているのか、はよくわからないのだけれど、町中で感染を拡大しそうな行動が散見されることもあって、一度感染者が出るとサクッと我が身の安全が脅かされそうな土壌が作られている感がある。
最初に医療崩壊を起こすのは、都会じゃなくて、こういった田舎からなのでは、とぼんやり思った。
一言で言えば、田舎は『脆弱そうな社会基盤』という印象を受けている。ていうかこれ、まさに多くの人が都会に住みたがる理由の1つで、だからこそ都会に人は集まっているんじゃなかったのか…。やや話が脱線した。
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現時点の感染具合を考えるに、いま求められている対応って
『自分が無症状の感染者だったら、どうすべきか』を考えて動く(※自宅にこもる、という行動含む)スタンスだと思うのだけど、
『自分は大丈夫だから*4、どこまでならできるか』を探るスタンスは、ことあるごとに病院と仲良しな自分*5からすると心底迷惑なので、即刻やめろ、と思った。
生活維持(生きるか死ぬか)のための不要不急の外出はさておき、
「外出した場合に感染する可能性」と「家を【出ない】場合に感染する可能性」
を秤にかけて、なぜ外出を選ぶのかと小一時間問い詰めたくなった。
ふだん慎重派の人が『私的理由の重要性によっては生活維持に関わらない外出はあり*6』という考えをベースに持っているのが垣間見え、自分の中での『田舎やばい…』という思いを強くした*7。医療従事者でこの判断となると、この地域の一般の人はふつうに外に出るだろうな、という結論。
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諸々の理由で自分のひきこもり耐性が異常に高いのかも(→ 一般的に、人は理由をつけて外に出たくなるもの)、と思えなくもないけど、平穏な生活を内側から脅かされるのはあまり良い気分がしない。
そういえば、小学校の再開を聞いたときは、当初、個人的には最低の判断だなと思った。
が、始まってしまった今は、感染が広がった雰囲気は今のところないし、小学校に行けることで娘が楽しそうなので、良かったなと思っている。
メンタルケアの側面もあるように感じるので、関係者が学校再開という判断を下すに至るまでなかなかに大変な精神力を試されたのだろうなと思った(フィジカルの安全だけを考えれば休校一択だと思うのだけど…。並々ならぬ努力の上で、極めて危ういラインを見極めようとしているように感じる。)。
願わくは娘に安全が続くことを。
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ヨーロッパの格言*8に『最善を期待し、最悪に備えよ』というのがあるのだけど、
これを気に留めていると、『ポジティブに、一見何も考えていなさそうに振る舞うけど、ワーストケースに対する対抗策は常に隠し持つ*9』みたいな生き方が板につくので、
大抵のことは、ワーストケース(生き死に)に関わらないのでどうでもいい(状況に応じてこなしていけばいい)と思えるようになるのだけど…。
まぁ、ワーストケースを想定しつつ、状況に合わせて動くことを人に期待するのは、やはり酷か*10、と思わないでもない。
*1:今は感染が表面化していないので良いように見えるけど
*2:隣の兄ちゃんと情報交換していて気付かされた
*3:無意味だった、のでこれからも重要でなくない?という、形で将来を類推する傾向があるのかなぁ…。
*4:感染者の約50%が無症状なのに、なぜ大丈夫と思えるのか…と小一時間問い詰めたい
*5:最近自覚したのだけど、どうやら虚弱体質らしい。感染すると無症状で済まない自信がある。
*6:まだ感染が拡大していないので対策を十分に講じればOK
*7:私情がはさまると判断が変わる、という一般的な話なのかもしれないとも思う。
*8:らしい。中高の生徒手帳に記載されていた。用紙の端っこに、たしかほぼ毎ページに名言・格言が載っていたのだけど、今思うと、面白い生徒手帳だったなと思う。
*9:というか、最初にワーストケースへの対応を含めて計画をたてるので、行動に移してからは、ほとんど何も考えずにポジティブに動ける
*10:計画段階でかなりのエネルギーを使うし、ワーストケースを頭に入れながら現実(ベストケース~ワーストケースの間)を動き回るので、慣れていないと頭と心がついて行かない。と思う。