航空チケットだけ取って、バックパック1つで行く海外旅行。つづき。観光できる日がこの日1日だけだったのでめちゃくちゃ歩いた。
(1)出発 (2)ナイトウォーク (3)まち歩き (4)帰国
旅行記録
AM8:00 起床、散策開始
全面ガラス張りの部屋だったおかげで、朝の光で心地よく目が覚める。数時間の睡眠だったけれど、熟睡した気分。
親友は所用があったので、行き先*1や注意点、アドバイスを一通りもらって一人で散策に出ることに。安全な国とはいえ、見ず知らずの場所を一人で歩くのは冒険感があってドキドキする。
シンガポール政府(国土交通省的なとこ)が作成しており、通りの名前まで詳細に、ほぼリアルタイムで道路状況が反映されており、シンガポール内ではGoogle mapより便利とのことだった。
一瞬、『そんな英語で大丈夫か』と不安がよぎったけれど、好天気もあり、まだ見ぬ世界にワクワクしながら出発。
目的地に向けて川沿いを散策。ちなみにこれは川ではなく川沿いに造られた公園。川がすぐ真横(写真左の柵の向こう)にあるのに、川を模した池を作るとか業が深い(てきとうな感想です)
川から離れ、目的に向かって北上。ちょっとした丘を登っていく感じに。
AM9:00 小休憩
湿気&暑さで歩いていると発汗がすごい。水分のロストが激しいので、セブンイレブンでポカリを購入。
そういえば朝ごはんがマダだったと気づき、小休止も兼ねてモール入口にあったスタバへ。
コリアンビーフサンドウィッチとカフェオレを頼んだ。
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支払いの際、決済にiDが使えたので、メルペイを使ってみたところ、決済に失敗した。(原因が不明だったのだけど、メルペイ、海外では使えないんだろうか、それか、突如シンガポールで利用されたので利用履歴から不正利用としてブロックされたか…。謎い。)。そうそうにiDは諦め、PAYWAVEで決済。
なんにせよ電子決済できるのは有り難い。日本のスタバも対応してほしいところ。
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支払い後、日本みたいに注文口で待っていたら、店員さんに『席まで持ってくから座ってて』と促されカルチャーショックを受ける。他のお客さんの邪魔になっていたのかなと、ちょっと恥ずかしかった。
コリアンビーフサンドは、甘辛く味付けされたビーフが挟まっており、ボリューミーで美味しかった。
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大使館あふれる通りを抜け
この旅の目的の1つ。ICPOのサイバーセキュリティ拠点を直に見れてちょっと感無量。ICPOのロゴが付いたボールペンとか欲しかったのだけど、一般人は立入禁止らしい。まぁそりゃそうか。残念。
外観からして、めっさ厳重に守られてる感のある建物だった。レーザー光による盗聴を防止するため外部に接する窓は二重ガラスになっているらしい。(これは周囲の大使館も同じらしい)
AM9:30 ボタニック・ガーデン到着
今日の目的地、ボタニック・ガーデンに到着。シンガポール初の世界遺産。門からして立派でテンションが上がる。立派すぎて、入ったところでチケット売り場どこ…(挙動不審)、ってなったのだけど、入場無料。この規模の自然公園で無料とかまじかよ。
ゴミ豆粒のようだ
天気もよく、木陰に入ると風が心地よかった。芝生の上で寝転びたくなったけど、まだ園内の1/4も歩いていなかったので、先に進む。
歩けど歩けど見たことのない植物が目に入り、眼福だった。最高すぎる…。
万博公園を上回る楽しさ。。。
標高33mの植物園内で最も高い場所に建てられた屋外ステージ(bandstand)。
Heritageって書かれていたので、由緒正しい建物らしい。1861年に建てられて、軍隊バンドが演奏会を行っていたとのこと。
奇妙に背の高い花を発見。Vanda Miss Joaquimというラン。
シンガポールの国花で、1セント硬貨に描かれているらしい。
AM10:00 熱帯雨林ゾーンに突入
ここで突然の熱帯雨林ゾーンの登場。
ただでさえ汗が溢れ出てヤバいのに、熱帯雨林とかマジやばい、どんなところだろうと好奇心が抑えきれず、歩いてみることに。
AM10:45 ナショナル・オーキッド・ガーデン
世界最大級のラン園。ボタニックガーデン唯一の有料エリア。絶対行ったほうが良い、との評判だったので突入
の前に、ラン園の手前にあった売店で水分補給&休憩。
(※ ジンジャーが有名ぽかったのでジンジャーエールを買った気がするのだけど、なんで数ある商品の中からこれを選んで買ったのかよくわからない。限定品だと勘違いしたか…。これ、日本でも買えるよなぁ…。)
気力を回復してラン園に。
入ってそうそう圧倒される。
歩くたび珍しいランに出会えるのでテンション爆上がり。
雅子皇太子妃の名を冠するラン。言われてみると、なるほどという感じ。
Grimsson-Moussaieffと書かれていたのだけど…誰ぞ。
ダイアナ王妃の名を関するラン。あー、なんかわかる気がする。というざっくりすぎる感想。
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視界の隅でなにか動いたように思ったら
リスがいた。
釈迦の手のひらを彷彿させられる。
フラミンゴみたい。
AM11:20 MRT ボタニックガーデン駅へ
ラン園を後にして、北上。親友との合流地点へ移動するため、足早にMRTの駅を目指す。
小学生?のハイキング集団をみかけたり
水上に浮かぶステージを眺めたり、ここで音楽イベントが開かれたりするらしい。
そういえば、ここで中国人の大学生2人組に中国語で声をかけられて、頼まれて写真を撮ったのだった。
中国人と思われたのかーとショックだったのだけど、よく考えてみるとシンガポールの多国籍具合を考えれば、ピンポイントで日本人と判断される可能性よりも母数の大きそうな中国人と見られる可能性が一番高い気はする。
竹!!日本的なものを見かけるとなんだか嬉しい!(改めて考えて見ると、ここは日本ではなくて、中国にインスパイアされてのコーナーかもしらん)
北のゲートに到着。
AM11:30 MRT ボタニックガーデン駅にて
ボタニック・ガーデンを南北に突き抜けて辿り着いたMRTの駅。
券売機前まで来て、クレジットカードで切符を買えないことに気づく。在住者はクレジットカードで買えるけれど、旅行者は今のとこダメらしい。まじかよ。
仕方ないかと、地上に戻ってタクシースタンドに行ったのだけど、止まっているタクシーはなく、案内板をよく読むと『ここに電話して呼んでね』という無情な文言が…。
通信用SIMなので電話できねぇ…。
たまたまやってきた空のタクシーに乗ってみたら、『ん。呼んだの君?え、違うの。ごめんやけど降りて』と言われて凹んだり。いや、まぁ呼んでないんだから仕方ないんだけど。
ちょっと呆然とする。
親友からGrabならネットで呼べると教えてもらい、使おうとしたのだけどGoogleの2段階認証で自宅においているAndroid機を認証端末に指定していたために詰む。
既に半日歩き倒していたため足も痛いし、あまりに手詰まりすぎて、魂が口から抜けかける。
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このあたりで電動キックボード禁止の張り紙が見た。
一気に普及→接触事故多発→法改正で規制→事故が減らないので、さらに法改正で禁止
という流れがここ1,2年の間にあったらしい。シンガポール政府の機動力の速さよ。閑話休題。
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しばらくベンチで放心した後、ググっていたら、ボタニック・ガーデンのビジターセンターであれば、タクシーが周遊していることを知り、ビジターセンターへ向かう。
途中、道を間違え、大学キャンパスに迷い込んだりというハプニングもあったけれど
(※ あとで知ったのだけど、アジア屈指の超エリート校らしい。学生たちがめっちゃキラキラしていて、陰キャにはキャンパスに近づくだけでヤバかった。)
無事ビジターセンターにたどり着いた。
PM12:50 ビジターセンターにて
ジャストタイミングでタクシー乗り場に来たタクシーに乗せてもらって、集合場所へ。
汗だくで歩き回った後には、ガンガンにエアコンが効いたタクシー車内が心地よいと知った。
来た当初は『室内エアコン効きすぎて寒ッ』って感じだったのだけど、高温多湿に慣れてくると、『室内はこうでなくっちゃ』って感じになった感。
こたつでアイス的良さがある。
PM13:10 ランチ
親友おすすめのレストラン Sinpopoに到着し、合流。
どれもめっちゃ美味しかった。シンガポール料理、最高すぎる。。。
ライチの炭酸ジュース…、だったっけ。疲れた体に染み入る美味しさだった。
ここは親友におごってもらった。圧倒的感謝。
PM14:00 食後の散歩
Joo Chiat Roadを北に歩いて、MRTの駅へ。
この通りは、食べ物屋だけでなく色んな種類の店がひしめきあっていて面白かった。
通りを抜けてMRTの駅まで来ると超現代的な建物に。
Google Mapで駅近くに特許庁が表示されていたので、どんな建物だろうとワクワクしながら近づいたら、現在は移転していた。シンガポールは国土が小さいために、国内の仕事の需要を生み出すために頻繁に道路工事・建物の再建を行っているらしく、つい最近まであったものが無くなったりも日常茶飯事らしい。パない。
現金がなくてチケットが買えないので、親友に買ってもらった。(うぇーい)
乗る回数によって割引がかかる複雑な料金体系だった。謎い。
PM15:00 一時帰宅
親友宅最寄り駅で降りて、タピオカミルクティーを購入。親友がよく寄ってた店らしいのだけど
まさかの現金しか使えない店舗。心のなかで『現金無しで生活できんやないかーい!』と突っ込まずにはいられなかった。今回の旅では、あとにもさきにも現金しか使えない店はここだけだった。
それはそうと、らいおんちゃんねるがこんなところに!!(ちがいます)
タピオカミルクティーをゴチになる。美味でした。最高だ。
親友宅に到着。今日はホテルに泊まることに決め、この景色ともお別れ。
今日はもう十分歩いてヘトヘトだったので、夕食までゴロゴロしようと思ったのだけど、『せっかく来たのだから時間は有効活用すべき(意訳)』とハッパをかけられ続けて、再度外出することに。
アイスを食べてしばらく床に倒れていたら気力が回復したっていうのもある。
交通機関を使うのは色々面倒なので、ひとしきり悩んだ挙げ句、面白そうな場所を歩き倒すことにした。
バックパックの中身を半分くらい親友に預けて、身も心も軽くしてから再出発。
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親友と別れ、マンションの正面玄関から出て、マンションのエントランスを撮っていたら守衛さんに怒られる(ぇぇ
突如、黒人のガードマン3人に囲まれたのでかなりドキドキした。写真を見せて消したらOKだったので助かった。
そのときは、そうかー撮ったらダメだったかー、忘れてたけどここ高級マンション(とはいえ、現地的には相場並らしい)だもんなー、写してほしくない人もいるよなー、とか思ったのだけど、冷静になると、表玄関なんてGoogleMapにも写っているし、いや、何だったんだ一体。不審者と判断されたか、仕事してる感の醸成だったのか。
PM16:00 全力まち歩き
朝とは逆方向に川沿いを歩いて、公営住宅*2特有らしい窓から突き出た洗濯物を見つけたり
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途中で北上して、シンガポールの商業中心地 オーチャード通りへ。
このあたりから異国感が薄れ、現代建築に。
悪そうなやつはだいたい友達な人がたむろしてそうな空間。
なんかこう、あれ、もしかして日本に来たんじゃね、感が。
このあたりからメインの通り、だったかな。
そこはかとなく、心斎橋っぽい空気を感じる…と思っていたら
すごく落ち着く看板を発見。思わず写真を撮ってしまった。
クリスマス*3飾りを眺めながらドンドン進んで、
唐突に現れる謎のオブジェ。ギリシャっぽくなくなくない?
異国感を感じて『やはりここは心斎橋ではなく、シンガポール』という思いを強くする。
にしても何だったけかなこのオブジェと奥の建物…。説明を受けたのだけど忘れた。
寄ろうと思ったデパートは見つけられないままにオーチャード通り終了。(どうも通りに入った地点より手前側にあったらしい)
このあたりから更に北上して、アラブストリートへ。
オーチャード通りよりもちょっと高級ブティック街っぽい雰囲気に。
いや、そんなことより自転車レーン(結構広い!)があった。
日が暮れかかってきて、気持ち涼しくなってくる。そろそろアラブストリートが近づいてきたと、足早に歩を進めたのだけど…
お目当てのサルタン・モスクはちょうど閉館したところだった。ナンテコッタイ。
明らかに今まで見た景色とは異質な街の空気感にビックリ。ちょっと歩いただけで、景観がガラッと変わるシンガポールって面白い。
お土産屋によろうかと思ったのだけど、日暮れ時ということも相まってか、なんだか怖くて、眺めるだけで通り過ぎた。
タイル張りの歩道がめっちゃ綺麗だった…。
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さらに川へと突き進んで、川(海?)沿いに大きく迂回してホテルに。
ぼーっと景色を眺めていたくなるような浜辺だった。
実際、ぼーっとしてる人たちもちらほら。
F1のピットを見つけてテンションが上がったり
ホームストレート。
何が有るわけでもないのだけど、か、カッコいい…。
マジックアワーを堪能して、親友が待つホテルへ。
PM19:00 リッツカールトン
汗だくでエントランスに到着。親友が降りてくるまでの間、ぼーっとしていたのだけど、
我ながらバックパックを背負った不審者(格好的にホテルに不釣り合い感がある)だと思うのだけど、スタッフに咎められることもなく(最初、気にはしていたと思うのだけど、顧客である可能性が高いと判断したのかスルー対応を決めた感があった)
なんか一流のホテルマンの判断力はスゴイなって思った。
窓から夕焼けを眺めつつ
親友と2人、室内の豪奢な雰囲気に衝撃を受けたり、『恐れ多くて設備使えんな…』みたいな。
ここも親友に支払ってもらった(ぇ
PM20:00 ディナー
ひと休みして晩御飯へ。
の前に、親友の2,3年に及ぶ滞在生活で溜まったコインを札へと両替すべく、タクシーでオーチャード通りの高島屋へ。
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高島屋に向かう前に、『リッツカールトンのホテルマンはスタッフ一人ひとりに至るまで一定金額の自由裁量が与えられているらしく、何かスペシャルなことしてくれないかな』という悪巧み(?)で、
コンシェルジュに『コインの換金方法なんか良い方法ない?』って絡みに行く親友。
結果的に、高島屋がベストだね、って素気なく返されてはいたのだけど、10分くらいめちゃくちゃ談笑していた。英語力ぱねぇ。もはやネイティブスピーカーじゃねぇか…(帰国子女なのでネイティブか…)。
同じレベルに到達できる気が全くしないので、英語は勉強しなくてもいいや、って気になった。
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タクシーで高島屋へ直行。高島屋内では売っているものまで日本製品が多く、マジ日本じゃねぇかココ、って感じだった。
自分の到着遅れ&高島屋への寄り道により、もともと予定していたチリクラブを食べれる店は難しくなったので
高島屋付近で店を探し、ディナーはDancing Clubへ行くことに。
手づかみでカニを食べる店。間違いなくパリピ向け。
店自体は日本にも(なんなら大阪にも)上陸しているのだけど、
『既婚男性が、自由なひとり(?)生活の最後を迎えるに当たり、ハメを外して行くならココしかない!!』
という親友のナイスな発案により、ココになった。
テーブルにぶちまけた食材を手でちぎって食べるという、間違ってもこどもには勧められないワイルドなレストラン。
辛さ・味付けはなかなか良かったのだけど、いかんせん、単一の味付けなので途中から食べ飽きた。手が痛くなるし、なかなかにアウトである。
十分辛いのでタバスコは余計である。
色々アウト過ぎて家族連れでは無理、というか、妻とも無理である。学生時分ならまだしも、デートで使うのもためらわれるレベルのお行儀の悪さが有る。
なかなか得難い経験ができた。
※ 既婚男性がハメを外してDancing Club(手づかみでカニを食べる)、のくだりを家に帰ってから妻に話したらツボにはまったらしい。30過ぎたオッサンの発想として斜め上感が素晴らしいとのことだった。
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そういえば、店内には専用の手洗い台(dyson製)があり、興味深かった。
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ここも親友に支払ってもらった(ぇぇ
PM22:00 ナイトウォーク
空いていなかったけれど、ここ、図書館らしい。デパートの中に図書館が有るという衝撃。
何だっけな…。この先が首相官邸だったっけ…。
道路を挟んで、昼間見たオブジェの逆サイドにあった何か。工事中だった。
この旅で乗りそこねていたバスに搭乗!(これも現金only)
親友にお釣りいらないから札で支払ったらOKと、札をもらって支払ったのだけど、運転手に『旅行者が金額わからずに札を入れた』と思われたのか止められるというハプニングがあった。この頃にはだいぶ疲れていたので運転手に何を言われたのかさっぱりわからず、親友に説明してもらった。感謝。
ホテルに戻る。
PM24:00 就寝
実に有意義な一日だった。
本日奢られ過ぎではないかという疑問がよぎったけど、まぁまた何かしら日本で返せばいい…のか?と考えているうちに、
ふかふかのベッドに、ふかふかのガウンにくるまれて爆睡した。
(1)出発 (2)ナイトウォーク (3)まち歩き (4)帰国
2019.10